活動記録

2009/07 帰ってきた寸又峡温泉 (静岡県)

さて、ついに温泉同好会も10周年を迎え初心に帰ると言うことで、今回の企画は寸又峡に決定!!
(実は2年ほど前から10周年は寸又峡と決まっていたのである。)
寸又峡を知らない人の為に少し雑談を致しましょう。
寸又峡温泉街で1968年2月20日に発生した「金嬉老事件」はドラマにもなった有名な事件である。アメリカでは、やっと黒人の大統領が誕生し南アフリカでは、1994年に至るまで、アパルトヘイトと呼ばれる合法的な政策が行われていた。世界を見れば人種差別が根付いていたことは誰でも知っていることでしょう。
日本は単一民族だから人種差別が無い国だと思いがちだが、実際はそうでもない。在日朝鮮人に対する日本人の扱いはどうなのだろう。私が子供の頃までは間違いなく一般的に在日朝鮮人を軽視・蔑視する風潮があったと思う。
私は、金嬉老氏の行ったことを美化するつもりはないが、ただ、日本人に不都合なことにも目をつぶらず、「金嬉老事件」が発生してしまった背景に何があったか、何故、「金嬉老事件」が起こってしまったのか?と言うことを再度考え反省すべきは反省し、正すべきところは正していくことが必要なのではないかと思う。

さて、楽しい楽しい旅行の話に戻しましょう。
今回は10周年ということもあり準構成員にも会合に参加してもらいお誘いしたが結局いつものおじさん5人で、「美人作りの湯」といわれる寸又峡温泉へ出発である!!
おじさんたちがなんと美人になりに行くのだ!!
我々は6時頃に川崎を出発し、東名で牧の原で下りて大井川鉄道沿いに山の方へ上ってく。
途中、下泉にてSLを撮影!
大井川鉄道沿いを走ってまさかSLを見ないわけには行かない!
10年前は千頭からSLで下泉まで乗ったらしい。10年前にあった「地名にちなんだ歌の歌詞集」はもはや無く、若干残念!
もし、「地名にちなんだ歌の歌詞集」が存在していたら、アホ全快で盛り上がってたかな?どうやら、私は見た目は歳を食ったのだろうが、中身は全然成長していないかも(^^;
しかし、景色は10年前とあまり変わっていないようで、すぐにSLを下車した駅だと分かった。
実は今回、10年前に昼食で食べた「鹿さし定食」を期待していたのだが、その「鹿さし定食」を食べたドライブインは見つからず、千頭まで行って戻って探し回ること1時間。
徘徊しまくった結果、見つからず「さか希」という田舎蕎麦屋(写真)で昼食にした。
そこで、聞いた情報によるとドライブインはほとんどなくなってしまったとか。。。残念。。。。
あの鹿さしは凍っているわけではなく肉厚で最高だったのに。。。
何はともあれ、「さか希」では、天丼を頼んだが値段の割りに豪華で美味しく、近くに来たら立ち寄っていくのもいいでしょう。
我々は、珍しく食事時に昼食を済ませ寸又峡へ。

寸又峡では、当日「ナマステフェス in 寸又峡」というイベントが開催されておりちょっと顔を出してみた。
昼はいくつかの出店があり、部長様はビール、道具係はなんかどぎついのを飲んでいた。
で、とりあえず、荷物を置きに宿に一旦入った。後、寸又峡散策で、夢の吊橋(写真)へ向かった。10年前の写真を見てもらえば分かるが、運動不足のおじさんたちはビビッてしまう程、谷底に夢の吊橋は存在する。
しかし、2回目と言うこともあり勇気を振り絞って下りてみた。
運動不足のおじさんたちはがんばって夢の吊橋をわたりぐるりと散策コースを回ってみたが、緑の中は涼しくよいものだった。
つり橋は、良く揺れて下も見えるのである意味涼しい思いが出来る。
大間ダムに夢の吊橋は掛けられているのだが、この大間ダムの水はとても綺麗な青なのだ。
散策コースに「ダムの水が青いわけ」というたて看板があり詳しく教えてくれる。
要約すると、水にわずかな微粒子が溶け込んでいると波長の長い赤い光は吸収され、波長の短い青い光だけが残り青く見えるそうだ。これを「チンダル現象」と言うらしい。
と言うことだが、この看板を見たカメラマンが「チンダル現象ってなに?」といったので、「※△□#がだるくなる現象じゃないの?」って言ったら大うけ!
失笑を受けて終わりだと思っていたので、ある意味びっくり(^^;
(尚、「※△□#」の部分はサイトの品位に関わるので明記はしません。勝手に想像してください)
散策も終え、今夜の宿である「民宿まえかわ」へ戻った。
ちなみに「民宿まえかわ」を選ぶに当たり会合では私は「どうせなら、10年前に泊まったペンション寸又峡はどうでしょう?」といったら速攻却下され「この民宿、猪鹿鍋いいんじゃない!」ってことで決定した宿である。

この後、道具係とサイト管理者は、昔のパチンコへ、部長様、相談役、カメラマンは外湯の「町営露天風呂」に行った。
「町営露天風呂」では、女湯は湯船が混んでおりで切符を買ってもすぐに入れない状態であると切符販売機に札がかかっていたそうだ。「美人づくりの湯」という看板の成果かな?
さて、自由行動の後また皆宿に戻り「町営露天風呂」へ行かなかった、道具係、サイト管理者は夕食前に宿のお風呂(写真)へ。
宿に入ったときにお上さんが話してくれたのだが、「民宿まえかわ」のお風呂は寸又峡で一番良い湯だそうだ。他の宿よりも多く温泉を引き込んでいるということで、源泉掛け流しの風呂は寸又峡では他に無いらしい。
お風呂は、内湯のみだが、自慢される通りとても気持ちいいお風呂だ。
単純硫黄だそうだが、無色透明で硫黄の香りはあまり無い。しかし、P.H8.9ということでぬるぬる感があり、なるほど美人作りの湯ということが分かる。
そのまま肌も溶けそうな感じである。
旅館でのお楽しみである夕食は、猪鹿鍋!
写真の白い油があるのが猪の肉、赤い肉が鹿の肉である。
これをすき焼きの割り下のようなだしで煮て卵で食べるのだ。
個人的には、鹿肉は刺身に限ると思っていたのだが、以外に鹿肉もうまい。
煮ると鹿はパサパサな感じで美味しくないと思っていた。
まぁ、おじさん5人で鍋をつつくのだが、品位に欠けるおじさんたちだ、当然のごとく醜い争いも起こってしまうのである。
猪の肉をごっそりカメラマンが持っていったことはしばらく温泉同好会紛争の火種となることだろう。。。
夕食後、なんとなく夜の散策へ。
さりげなく私ことサイト管理者は、みんなを昔のパチンコやへ導いていった。
ここは、10年前と変わらず、電動式パチンコ台が出始めたころの台が並んでおり多くは手打ちの台だ。
今のパチンコでは考えられないくらいのんびりしたもので、玉を入れる箱(ドル箱)も200発ほどしか入らないものや500発程入る箱がある。今のパチンコやのドル箱は大体2000発前後入るのが主流でほとんどの店が1種類しかない。
また、勝負ものんびりしたもので、1発チュウリップに入ればしらくしのげるという感じだ。
パチンコが本当の意味で娯楽であった良き時代の機械といえるだろう。
店の人もいろいろとサービスしてくれて知らない人には打ち方も教えてくれる。
寸又峡へ来たら是非尋ねて欲しいところの1つだ。
ただ、休みの日に開けるらしくたまに休んだりすることもあるらしい。
翌日。
出発!と思いきや、なんと、バッテリーが。。。
どうやら、ライトが点けっ放しだったようだ。
とりあえず、誰かに助けを求めなければということで、翠紅苑(写真)の女将さんに助けを求めました。
そうしたら、翠紅苑の方が車を持ってきてくれて無事エンジンスタートできました。
本当にありがとうございました。m(__)m
まぁ、ハプニングも度の醍醐味ということで(^^A

2日目は、千頭でトロッコ電車に乗り接岨峡温泉で若返りの湯に入るという計画だ。
ということで、いざ千頭へ。
千頭に到着。
少し時間があったので駅にあるSL資料館を見学した、10年前を変わっていない。。。年表があるがこれも変わっていない???
ん〜〜〜。。。
という感じで、時間が来たのでトロッコ電車に乗り込む。
とりあえず、先頭車両がいいかなと思い先頭車両へ。
写真は運転席。
ちなみにこのトロッコ電車は後ろにディーゼル車両があり客車を押して動くようだ。
トロッコ電車は、大井川沿いに井川まで登っていきます。
もともと多い側沿いの水力発電所を作る為の資材を運ぶ為の電車で中部電力のものだったらしい。
途中には、大井川沿いの渓谷が見られ、また、ところどころに茶畑が見られる。
さすが、静岡。
茶畑といえば、前回10年前に来たときは、高速を下りてから、しばらく広大な茶畑の中を通ったのだが回は道が違ったのか、それほど広大な茶畑は通らなかった。
とはいえ、本当に茶畑の多さはさすが。

トロッコ電車は撮影ポイントに来るとゆっくりと走ってくれるので写真撮りやすい。
大井川沿いを走るということもあり、トロッコ電車では、本当に多くの橋が見られる。
トロッコ電車の路線は3割が鉄橋とトンネルになっているということだそうだ。

水力発電施設がところどころにありダムを作るは大変な作業であったことを偲ばせる。
トロッコ電車が如何に重要な役割を果たしていたのか、如何に必要だったのかを教えてくれる。

ちなみにトロッコ電車はのんびり走っていてMAX30キロ/m程度で走っているので景色をゆっくり楽しめる。
また、車掌さんの観光アナウンスも素敵だ。
大井川鉄道のトロッコ電車は、急勾配を登るので一部、アプト式という方法で急勾配を上り下りする。
アプトいちしろという駅でアプト式車両を連結し次の長島ダム駅までアプト式車両が動力となる。
アプト式というのは、線路では、急勾配になると上がれないので、線路の間に歯車のようなものがありそれに引っ掛けて登っていくものだそうだ。
日本では大井川鉄道が唯一だそうだ。
写真はそのアプト式車両を連結している様子。

車内アナウンスで「アプト式の連結を行うので見たい方は最後尾へ行ってください」と教えてくれるので、みんな集まって見学している。
長島ダムのダム湖、接岨湖にかかる奥大井レインボーブリッジに挟まれた湖の上に浮かぶ奥大井湖上駅があり、接岨峡温泉駅までレインボーブリッジを渡ってハイキングができるそうだ。
レインボーブリッジというのは鉄橋でトロッコ電車の見所の一つだ。
写真は湖上駅から出発したところで、橋は思ってたよりも短かった。でもこうして広角で撮ると長く見える。

トロッコ電車の各駅では、観光用に色々と施設が用意されていて、時間があるのであれば、各駅の施設を見て回るのも面白いかも。
もともと中部電力のもので、大井川鉄道が借りているということなので、中部電力の協力もあるのでしょう。
目的地である接岨峡温泉駅を降りるとすぐに森林露天風呂がある。
ここは、なんと若返りの湯だそうで、おじさん5人組には立ち寄っていかない訳には行かない。
10年前もおじさんなのだから、そろそろ「おじさん」の真中に「い」が入りかねない年令に着実に近づいているという現実から目を背けてはならない。
が、時間という強敵に対する微力ながらの抵抗だ。

とりあえず、温泉の前に昼食を取ることにし近くの質素はドライブインへ向かった。
なんとものんびりしたもので、食事は蕎麦とうどんのみ。あとは、おでんと山菜ごはんといったところ。
なんとなくのんびりした雰囲気が良い。和ませてくれるものがある。

食事も終え、若返りの湯に入る為、いざ、森林露天風呂へ。
ちなみに泉質は重炭酸ナトリウム泉ということで、効能は、胃腸疾患・リュウマチ・神経痛・痛風・火傷・皮膚病・創傷などだそうだ。
お湯は無色透明で無臭のようだ。
さて、風呂へ入ると蚊取り線香があり網がおいてある。
やはり、自然の中にある露天風呂だ。
このような温泉ではつき物のアブが何匹か飛び回っていて、網で捕らえ撃退しながらの入浴だ。
お湯は熱くは無いのでのんびり入れる。
木々の中にはでっかいスズメバチが飛んでいた。やたらと騒ぐと危険かも(^^A
もちろん、そんなに近くまでスズメバチは来ないのでさされる心配は無いだろう。

どれくらいこの風呂に入っていれば、10年若返ることが出来るのだろうか?なんて他愛も無いことを考えながら、入っていたのだが。。。
本当に若返るのだろうか???

まぁそんな訳で、若返りたいおじさんたちはのんびりと若返りの湯を満喫したのだ。
少しだけ若返ったつもりになったおじさんたちは、帰りのトロッコ電車に乗り込んだ。
トロッコ電車での帰り道で、鹿が居ると車内アナウンスがあり川岸に鹿が居るのを私は見つけることが出来たが、どうやら、他のメンバーは見つけられなかったようだった。
しかし、カメラマンは手当たり次第に写真を撮っていたようで、しっかり写真に鹿が納まっていた。
このときも、トロッコ電車は減速してくれたのが嬉しい。

そういえば、以前白川郷でカモシカと出くわして写真を取れなかった事件を思い出す。
教訓が生きていたということだろうか。

寸又峡で美人になって接阻峡で若返ったおじさんたちは、名残惜しいが帰路に着いたのである。
【サイト管理者】

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